◇中山道沿い富士塚2021年01月08日

旧中山道と旧川越街道を歩いたが、途中でいくつかの
富士塚に出会ったので、それらを以下に記載する。
  
なお、浅間神社は富士山に対する信仰(富士信仰/浅間
信仰)の神社であり、また、富士塚は人造の山(築山)
以外にも既に存在する丘や古墳を転用したものも多い
ので、単に「浅間山古墳」と呼ばれていて、特に
「富士塚」とは呼ばれていないものも、今回の中に含
めることにする。
  

(1)浅間山古墳(せんげんやまこふん)

埼玉県児玉郡上里町神保原 高さ6m

(旧中山道 本庄宿)

2019年11月9日(土)

 

下記の(42)

<http://slowly-walker.asablo.jp/blog/2019/12/06/9185885>

  

 古墳時代の末期、7世紀~8世紀初頭まで墓として使用され

いたと考えられている古墳で、直刀や鉄鉾などが出土し

ている。中腹に祠があった。





石室開口部廻りは金属製で、明らかに後世の造作。

開口部の中はよく見えなかったが、ネットには次の写真

があった。


(2)浅間山古墳

高崎市倉賀野町    高さ14m

(旧中山道 倉賀野宿)

2019年12月4日(水)

下記の(64)

<http://slowly-walker.asablo.jp/blog/2019/12/15/9189661>

 

4世紀末から5世紀初頭頃の築造と推定される前方後円墳。

群馬県内では太田天神山古墳(太田市)に次ぐ第2位で、

関東地方では太田天神山古墳、舟塚山古墳(茨城県石岡市)に

次ぐ第3位の規模の古墳。 



高崎市のHPに上空からの写真があったので、以下に示す。


(3)板橋氷川富士

東京都板橋区氷川町21-8 高さ2m

(旧中山道、旧川越街道 板橋宿)

2020年2月11日(火)

下記の(2)

<http://slowly-walker.asablo.jp/blog/2020/02/16/9214617>

 

氷川神社の境内に富士塚が現存し、板橋氷川富士と呼ばれ

ている。

1847(弘化4)年銘の奉納碑などから、板橋区内の富士塚では

唯一江戸時代に築山されたと考えられているそうだ。






(4)下練馬富士

東京都練馬区北町2-41-2 高さ8m

(旧川越街道 下練馬宿)

2020年2月11日(火)

 

下記の(19)

<http://slowly-walker.asablo.jp/blog/2020/02/16/9214617>

 

北町浅間神社内にある。

区内最大規模の富士塚で、明治初年に築造されたというが、

文政五年(1822年)の石碑があることから、江戸時代すで

にその原型があったと思われるとのこと。







 

(5)浅久保富士

埼玉県和光市中央1丁目322 高さ3m

(旧川越街道 白子宿)

2020年2月11日(火)

 

下記の(19)

< http://slowly-walker.asablo.jp/blog/2020/02/16/9214617 >

 

民家(公民館らしい)の横の細い脇道を入っていく。

あまり高くはないが本格的な富士塚で、多くの石像が見ら

れる。

ただ、登山道はコンクリートで固められていて、あまり

古いものではないようだ。

後日調べたら、1873年(明治6年)築造とのこと。




丸に吉のマークが見えるのは丸吉講(まるきちこう)の碑。

丸吉講は、江戸時代後期から明治時代に、現在の埼玉県

新座市周辺で隆盛した富士講の一講社。


 

(6)仙波浅間神社&浅間神社古墳

川越市富士見町21 高さ5m

(旧川越街道 川越宿)

2020年11月15日(日)

 

下記の(22)

<http://slowly-walker.asablo.jp/blog/2020/11/26/9320645>

 



上記には「近隣の多くの村が講を作り寄進した」と書かれて

いて、これは「富士講」のことだと思われる。

また、次以降の写真を見れば、社殿裏に作られているのは

明らかに「富士塚」。

次の写真は富士山の噴火口を模したもの。

今まで訪れた富士塚では見たことがなかった。


左端の石塔には丸吉講(まるきちこう)と思われる「吉」

の字が見える。



 

(7)雀ノ森氷川神社&富士塚

川越市新宿1-22-5 高さ3m

(旧川越街道 川越宿)

2020年11月15日(日)

 

下記の(23)

<http://slowly-walker.asablo.jp/blog/2020/11/26/9320645>

 

雀ノ森氷川神社は旧新宿(あらじゅく)村の鎮守であり、

「雀ノ森」は「鎮めの森」の意ではないかとも言われて

いるそうだ。

 

91日の夜に、雀ノ森氷川神社の境内社である浅間神社で

行われる火祭り「新宿(あらじゅく)雀ノ森のお焚き上げ」

市指定文化財となっている。

 

当日は、白装束の行者が境内にある富士塚に登って「身禊祓

(みそぎはらえ)」という祝詞を読み上げ、さらに仮宮に

移動して「富士山御伝(おつたえ)」を読み上げる。

 

同地区では富士講が盛んで、かつては山梨県富士吉田市の

北口本宮冨士浅間神社への代参を、毎年のように行ってきた

とのこと。

 

「お焚き上げ」はこの富士講に関連する行事であり、北口

本宮で行われる「吉田の火祭り」を模して、明治18

1885)に始めたものという。



頂上から見た参道(山道)

コンクリートで綺麗に整備されているのが、ちょっと

ザンネン。






 

以上

 

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