◆旧児玉往還_川越-高坂2020年11月30日

2020年11月16日(月)晴れ

前日の旧川越街道に続いて、川越から児玉往還を歩いた。

 

旧川越街道は、旧中山道板橋宿の平尾追分から川越城下に

至る街道で、川越からはさらに児玉宿(現埼玉県本庄市

児玉町)を通る児玉往還となり、上野国藤岡に通じて旧

中山道に合流している。

 

この二つ道を合わせて川越児玉往還とも言い、旧中山道の

脇街道として使われた。


(1)札の辻交差点【7:56】

前日の終了地点から出発。

(2)六塚稲荷神社【7:59】


(3)高沢橋【8:00】



(4)本応寺【8:02】

(5)古い標柱【8:05】

民家の玄関先にあって、「堅村屋酒」と読める。

後日調べたが詳細不明。

(6) 八咫神社(やたじんじゃ)【8:28】

毎年のように氾濫する入間川をおさめるために祀られた

とのこと。

創健年は不明だが、古い記述によると奈良時代に僧「祐

阿弥」が再興したとされている。


この八咫神社には、二つの川越市指定の無形民俗文化財が

ある。「まんぐり」と「上寺山の獅子舞」。


(7)馬頭観音【8:52】


(8)天満宮【9:01】

(9)地蔵尊?【9:12】

(10)北向不動尊【9:15】

街道面からは祠の裏側しか見えないので、ただの納屋に

しか見えない。写真は祠の正面に回って撮ったもの。

 

ネット情報によると、最初は南向き、つまり街道の方に

向いて建ててあったが、あまりにみごとな不動尊に街道

を通る馬が恐がって動かなくなるので、北向きに変えた

のだという。

  

ちなみに、不動尊(不動明王)は、優しさだけでは通用

しない人々を救済するために、あえて怒りの形相をして

いるそうだ。

邪悪な相手には徹底的に厳しく、人が間違った道へ進も

うとした時には、正しい道へと戻れるように諭してくれ

る存在とのこと。

中をのぞいて撮影したが、よく分からなかった。

不動尊の近くにあった石塔?

(11)街道風景【9:19】

(12)多頭観音【9:42】


(13)庚申塔【9:55】

(14)街道風景【9:56】

(15)地蔵尊【10:21】

周囲の雑草が酷くて見落としそうになった。

(16)大堀山館跡(おおほりやまやかたあと)【10:28】


(17)庚申塔と地蔵尊【10:38】


(18)八坂神社【11:13】

(19)大宮住吉神社標石【11:20】

(20)塚越神社【11:24】


(21)庚申塔【11:29】

(22)地蔵尊【11:34】


(23)宗福禅寺【11:35】

(24)神社?【11:39】

入口に「明治四十一年四月」の標柱があるが詳細不明。

(25)須賀神社【11:41】


(26)〆松地蔵尊(しめまつじぞうそん)【11:49】

周りがブレース(筋交い)丸見えの赤茶けた鉄骨造りと

いうのは初めて見たが、ちょっと可哀そうに思える。

 

〆松地蔵は、もとは兄の地蔵といっしょに大智寺にいたが、

お供え物の分配で兄弟喧嘩になり、兄地蔵にここまで投げ

飛ばされてしまったのだとか。

すると、大日様(大日如来)がやってきて「兄地蔵は寺で

死んだ人を護ってもらうから、お前はここで村人や旅人、

牛や馬を護ってあげなさい」と諭され、その後は村人に大

事にされた。ということだそうだ。

  

お地蔵様同士の兄弟喧嘩という設定は、昔は宗教が非常に

身近で庶民的だったことを示しているようで微笑ましい。


〆松地蔵尊から見た街道風景


(27)街道風景【11:59】

街道沿いにシールド機(穴を掘る機械)の先端部品らしき

展示物があった。

後日調べたら、「石井水処理センター」のようだった。

詳細不明だが、水路のトンネル工事でもしたときの記念

だろうか?

(28)島田橋への交差点表示【12:03】

街道の旧家

(29)石仏石塔群【12:10】


(30)島田橋【12:12】

洪水時には橋面が水面下になる冠水橋。

(沈下橋という名称が広く知られるが、河川行政用語と

しては「潜水橋」が公式名称とのこと。)

 

明治初期に木製の橋が架けられるまでは、ここの往来は

島田の渡しといわれた渡し船だった。

 

1920年(大正9年)に300m程下流に新しく高坂橋(現在

の国道407号の橋)が建設されると、島田橋から600m

しか距離が離れていないことから、両岸間連絡は高坂橋

に取って代わり、島田橋は木製のままとのこと。



橋は車(1.5t以下)も通れる。

両側の堤防には車用のスロープの道があるが、徒歩の場

合は階段があるので、そこを通る。

旧街道を感じさせるのどかな雰囲気や素朴な姿と、都心

からの交通の便がよいことから、テレビや映画のロケー

ション撮影に度々使用されているそうだ。

  

ネットにドラマ『JIN--』の一場面があったので、以下

に示す。

(31)道標?【12:32】

古い道標か?詳細不明。

ここで国道を横断するのだが、横断歩道もないので、ここ

を直接は横断できない。

(32)街道風景【12:32】

(33)地蔵尊&庚申塔【12:34】

(34)六地蔵【12:39】

六地蔵の隣の庚申塔

(35)長松寺【12:42】

(36)髙坂駅への交差点【12:49】

予定通り、本日はここまでとした。

  

休憩を含めた歩行時間は4時間53分となった。

 

この後、高坂駅周辺で昼食後に電車で東松山駅まで移動。

宿に入るには早すぎるので、東松山駅近くの箭弓稲荷神社

(やきゅういなりじんじゃ)見学した。

ボタン園が有名。







ボタン園


 

本日出会ったマンホールの蓋を以下に示す。

 

坂戸(さかどし)

坂戸、鶴ヶ島水道企業団マスコットキャラの「さかつる

ちゃん」と消防車のデザイン。

川越市

時の鐘のデザインに市章と小江戸川越の文字。

東松山市

市章と市の花・ボタンのデザイン。

東松山市はボタンの栽培が盛んで、前掲の「箭弓稲荷神社」

以外にも「東松山ぼたん園」に約91 00株あるという。


 

以上

 

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