◇興津坐漁荘見学2017年04月08日

2017年4月1日(土)小雨

近くまで来たので、興津坐漁荘(おきつ ざぎょそう)を見学

した。興津はJR東海道本線の清水駅の隣。
  

坐漁荘は、戦前2度にわたり内閣総理大臣も務めた西園寺公望

(さいおんじきんもち)が、70歳のとき大正8年(1919年)

に建てた老後のための別荘。

しかしその政治的な影響力はずいぶん大きかったようで、

「興津詣で」と称されるほど、政府要人の訪問が後を絶たなか

ったとか。
  

なお、当初の建物は「博物館明治村」に移築されており、現在の

建物は、移築時に作成した図面をもとに復元されたもの。
    

ちなみに、興津は旧東海道の興津宿があったところ。

残念ながら昔の面影はほとんどない。

 


   

興津駅に着いたのが10時20分。そのまま国道1号線を15分

ほどくと到着。
  

なかなかりっぱな建築で、しかもまったく傷んでおらず、綺麗な

状態での和風建築の職人技の美しさが楽しめる。

ただ、特別に珍しい作りというものではなく、また非常に大きい

というわけでもなく、やはり歴史的な位置付けが一番の価値で

あろうと思う。

 

なお、こうした建物としてはめずらしく入館料無料。中には多く

の資料が展示され、戦前の歴史的な気分に浸るだけでもなかなか

面白い。

 

国道1号線に面した坐漁荘の入口







昔はすぐそばまで海岸線がきていて、庭から三保の松原が見えた

とのことで、そんな写真も展示されていたが、今は高速道路が

視界を遮っていて、そうした趣はまったくない。





帰りは、通り沿いにあった清見寺(せいけんじ)の玄関先を見学

しながら駅に戻った。